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アレルギー症状「アナフィラキシー」の自己注射薬

アレルギー症状「アナフィラキシー」の自己注射薬

アナフィラキシーとは

アナフィラキシーは、異物が体に入った時に過剰に反応するアレルギー症状の一種です。ハチ刺され、食品や医薬品などが原因となり、数分から1時間以内に呼吸困難、嘔吐(おうと)、発疹(ほっしん)、下痢など複数の症状が現れます。食物では、そばやピーナツで起きやすいですが、子どもは牛乳や小麦、卵でも症状が出ることが少なくありません。

特に血圧が下がって意識を失うなど、重い全身症状になると「アナフィラキシーショック」と呼ばれ、最悪の場合は命を落とします。


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アナフィラキシーの自己注射薬

この症状を抑える薬が「エピネフリン」で、心拍数を増やし、血圧を上げ、気管支を広げて呼吸しやすくするなどの効果があります。一刻でも早く使えるよう開発されたのが、エピネフリンの自己注射薬です。

太めのペンほどの大きさで、使い方は簡単です。安全キャップを外し、太ももの外側に垂直に先端を強く押しつければ、バネの力で注射針が飛び出して皮膚に刺さり、薬剤が注入されます。緊急の場合は服の上から注射しても大丈夫です。

この薬が使えるのは、アナフィラキシーを発症したことのある人や、血液検査で食物アレルギーなどがわかり、発症の危険性が高い人。せき込みや吐き気、唇の腫れ、しびれなど、初期症状が現れた時点で使用します。子どもの場合は、親が注射できます。

医師の処方薬で、製薬会社の講習を受けた登録医が処方します。保険はきかず、費用はハチ刺されに処方している医療機関で、1万5000~2万円程度のことが多いということです。

初期症状を見逃さず、速やかに注射することが重要です。あくまで応急処置なので、注射後は医療機関へ行くことを忘れないでください。


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関係医療機関 国立病院機構相模原病院

関係サイト アナフィラキシー対策フォーラム

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